シングルタスクとは?マルチタスクが集中力を奪う3つの理由とシンプルな仕事術

いつも仕事に追われているのに、なぜか終わらない…

多くの人は「マルチタスクができる=仕事ができる」と思いがちですが、実はこの考え方が仕事の効率を下げているかも。

そこで注目したいのが「シングルタスク」という考え方です。

シングルタスクは、一度にひとつの作業に集中し、次々と確実にタスクを終わらせていく仕事術。

シングルタスクとは

一度にひとつの作業に集中する仕事術のこと

マルチタスクの罠から抜け出し、本当に生産性を高めるための方法 です。

この記事では、シングルタスクとは何か、マルチタスクの問題点、そしてシングルタスクを実践するための具体的な方法を詳しく解説します。

この記事を読むと分かること
  • シングルタスクとは?マルチタスクとの違い
  • マルチタスクの問題点|なぜ非効率なのか?
  • マルチ/シングルタスク、どちらが良いのか?
  • シングルタスクを実践するための7つのコツ
  • シングルタスクを実践すると起こる仕事上の変化

仕事の効率を上げたい方は、ぜひ参考にしてください!

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シングルタスクとは?マルチタスクとの違い

現代のビジネス環境では「マルチタスクができる=仕事ができる」というイメージが持たれがちですが、実は脳科学的には、人間は本来マルチタスクが得意ではない ことが分かっています。

シングルタスクを意識的に取り入れることで、集中力や作業効率が向上し、ミスも減らすことが可能になります。

シングルタスク一度にひとつの作業に集中する仕事術
マルチタスク複数の仕事を同時に進めようとする仕事術

シングルタスクは1つのタスクに集中して行うこと

シングルタスクは、「今やるべきひとつの仕事」にのみ意識を向け、集中して取り組むスタイルです。

シングルタスクとは

一度にひとつの作業に集中する仕事術のこと

たとえば…

  • メールをチェックする時間
  • 資料を作成する時間
  • 会議に参加する時間 など

このように、作業ごとに時間を区切り、他のことは一切考えずに進めるのがシングルタスクです。

実は人間の脳は、一度にひとつのことに集中するほうが、本来の能力を発揮しやすいという特徴があります。

シングルタスクにすることで、作業のスピードが上がるだけでなく、深く考えながら仕事を進めることができます。

そのため、クオリティの高いアウトプットを生み出せるようになるのです。

また、タスクを1つずつ完了させることで、「やるべきことが片付いている」という達成感が得られ、ストレスが軽減されるのも大きな利点です。

マルチタスクは2つ以上の作業を同時進行すること

マルチタスクとは、複数の仕事を同時に進めようとする働き方 です。

マルチタスク

複数の仕事を同時に進めようとする仕事術

たとえば、

  • 会議に参加しながらメールを返信する
  • 資料を作りながら電話対応をする など

このように、並行して作業をこなすことを指します。

一見、効率的に思えるこのスタイルですが、実は多くのデメリットが指摘されています。

人間の脳は本来、一度にひとつのことしか集中できません。

そのため、複数のタスクを並行して行おうとすると、脳内で何度も「作業の切り替え」が発生し、集中力が分散してしまいます。

この「切り替えコスト(スイッチングコスト)」によって、作業スピードが落ちるだけでなく、ミスが増え、結果的に効率が悪くなる のです。

スイッチングコスト

複数のタスクを切り替える際に発生する時間的・認知的な負担のこと。

また、マルチタスクを続けることで脳が疲労しやすくなり、結果的に「何をやっても中途半端」「どの作業にも深く集中できない」といった状態に陥りやすくなります。

そのため、「忙しく働いているのに、思ったほど成果が上がらない」という状況に陥ることが多い のです。

マルチタスクについて、詳しくは以下で解説しています。

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マルチタスクの問題点|なぜ非効率なのか?

「同時にいくつもの仕事をこなせば、効率が上がる」と考えている人は多いかもしれません。

しかし、実際にはマルチタスクは作業スピードを下げ、ミスを増やし、結果的に生産性を落とす原因になります。

ここでは、なぜマルチタスクが非効率なのかを具体的に解説します。

  • 注意力が分散して作業スピードが落ちる
  • ミスが増える
  • 疲労感が出やすい

注意力が分散して作業スピードが落ちる

マルチタスクの最大の問題は、実際には「同時進行」しているのではなく、「タスク間をスイッチしている」だけ という点です。

人間の脳は、一度に複数のことを処理できるようにはできていません。

たとえば、「会話をしながらメールを打つ」「会議中に資料を作る」といった状況では、脳は一つの作業から別の作業へと頻繁に切り替えを行っています。

この「タスクの切り替え(コンテキスト・スイッチ)」には、意識の移行時間がかかるため、スムーズに進んでいるようで実は無駄な時間を生み出しています。

コンテキスト・スイッチ

異なるタスクに移る際に脳が行う思考の切り替えプロセスのこと

たとえば、Aという作業からBに移るとき、脳は一度Aの情報を整理し、Bの作業モードに移行します。

このプロセスに数秒から数十秒の時間を要します。

これが何度も繰り返されることで、結果的にシングルタスクで順番にこなすよりも作業全体のスピードが落ちてしまうのです。

また、マルチタスクをすると「今どこまでやったか?」を思い出す作業が増えるため、結果的に脳が余計なエネルギーを使い、疲労が蓄積しやすくなります。

効率を上げるどころか、逆に時間を浪費してしまう可能性が高いのです。

ミスが増える

マルチタスクをしていると、注意力が分散し、ミスが発生しやすくなる という大きなデメリットがあります。

特に、正確性が求められる仕事(データ入力・資料作成・プログラミングなど)では、小さなミスが大きな問題につながることもあります。

さらに、マルチタスクでは一つの作業に対する「深い思考」が難しくなります。

たとえば、資料を作成しながらチャットの返信をする場合、それぞれの作業に対する集中度が下がり、結果的に「中途半端な内容」になりやすい、と言ったことが起こります。

その結果、後で手直しが必要になったり、やり直しをする羽目になったりして、時間がかかってしまうこともあります。

つまり、マルチタスクは「速く終わらせるつもりが、結局ミスによって時間が余計にかかる」という悪循環を生み出してしまうのです。

疲労感が出やすい

マルチタスクをすると、脳が常に「どの作業を優先するか?」を考えながら処理を行うため、無意識のうちに負担がかかります。

結果として、仕事を終えたときの疲労感がシングルタスクに比べて圧倒的に大きくなる のです。

マルチタスクでは、「次に何をするか?」を常に考えながら動くため、脳がフル回転し続ける状態になります。

そのため、仕事が終わった後には、「すごく忙しかったのに、何も終わっていない気がする…」という虚無感を感じやすくなります。

これが積み重なると、集中力がどんどん落ちていき、パフォーマンスの低下やストレスの増加につながります。

また、マルチタスクによる疲労感は、決断疲れ(Decision Fatigue) を引き起こす要因にもなります。

決断疲れ(Decision Fatigue)

1日に多くの決断を重ねることで脳が疲労し、判断力や意志力が低下する現象

「次に何をするか?」と常に頭を使っていると、判断力が鈍り、重要な決断をするときにエネルギーが残っていないという状態になりがちです。

その結果、作業の優先順位が曖昧になり、非効率な時間の使い方をしてしまうことが増えてしまいます。

マルチ/シングルタスク、どちらが良いのか?

マルチタスクは、瞬間的に多くの仕事を処理しているように見えますが、実際にはパフォーマンスが低下し、結果的に時間を浪費してしまうケースが多くなります。

特に、集中力が必要なタスク(資料作成・企画・問題解決など)では、シングルタスクのほうが圧倒的に効果的です。

とはいえ、マルチタスクが必要とされるシーンが無いというわけではありません。

以下のケースでは、シングルタスクよりもマルチタスクが推奨されます。

場面
単純作業+別の作業の組み合わせウォーキングしながら音声学習、料理しながらポッドキャストを聞く
リアルタイムの対応が求められる場面接客中のメモ取り、カスタマーサポートでの同時対応
アイデアを発想する際の軽い作業散歩しながらブレインストーミング、音楽を聴きながらアイデア出し
短時間で複数のタスクを処理する必要があるときイベント運営、緊急時の複数対応
異なる感覚を使う作業の組み合わせ手作業しながら会話、データ入力しながら音楽を聴く
ルーチンワークをこなしながら情報収集通勤中にニュースチェック、家事をしながらオンライン講座
マルチタスクが推奨されるシーン

現代の仕事環境では、「シングルタスクとマルチタスクを使い分ける」ことが求められます。

たとえば、単純作業やルーチンワークではマルチタスク、クリエイティブな作業や精度が求められる業務では、シングルタスクといった感じに使い分けるのがおススメです。

シングルタスクを実践するための7つのコツ

マルチタスクの弊害を理解したところで、実際にシングルタスクを実践するにはどうすればいいのでしょうか?

ここでは、「1つの作業に集中し、効率的にこなす」ための7つのコツを紹介します。

  • 「目の前」のタスクに意識を集中する
  • タスクを細分化し「今やるべきこと」を明確化する
  • タスクの優先順位を決める
  • タイマーを活用して一定時間だけ集中
  • 通知をオフにして邪魔を排除する
  • 仕事のスイッチを明確化する
  • 常に1つに「集中」する癖をつける

「目の前」のタスクに意識を集中する

シングルタスクの基本は、「今やっていること」以外に意識を向けないことです。

たとえば、メールをチェックしながら資料作成をする、チャットを確認しながらプレゼン資料を作るなど、複数のことを同時に進めようとすると、思考が分散しやすくなります。

シングルタスクを実践するには、まず 「今、何をすべきか?」 を決め、それ以外のことを排除することが重要です。

まず「今、何をすべきか?」を決める

また、作業中に別のタスクを思い出してしまった場合は、すぐに取り掛かるのではなく、「メモに書いて後回しにする」 という方法を取り入れると、余計な切り替えを防ぐことができます。

タスクを細分化し「今やるべきこと」を明確化する

タスクを細かく分解し、「今やること」をできるだけ具体的にする ことが大切です。

「シングルタスクに集中しよう!」と思っても、1つのタスクが大きすぎると、どこから手をつけるべきか迷ってしまいます。

その結果、「ちょっと手をつけて、別の作業に移る」という状況になり、結局マルチタスクになってしまうことも。

これを防ぐために、タスクを細かく分解し、「今やること」をできるだけ具体的にする ことが大切です。たとえば……

「資料を作る」
「イントロ部分のスライドを作る」「データを整理する」「参考資料を探す」

このように、タスクを細分化することで、今取り組むべきことが明確になり、迷わずに作業に集中しやすくなります

タスクの優先順位を決める

「やるべきことが多すぎて、どれから手をつけるべきかわからない」状態では、シングルタスクの実践は難しくなります。

そのため、タスクの優先順位を決めておくことが重要です。

優先順位を決める際のポイントは、「緊急度」と「重要度」でタスクを整理すること

a優先度内容
A最優先
(緊急かつ重要)
今日中に終わらせるべき仕事
B次に取り組む
(重要だが緊急ではない)
長期的に成果につながる作業
(スキルアップ、戦略設計など)
C後回し
(緊急だが重要ではない)
誰かに任せられる作業
Dやらなくてもいい
(緊急でも重要でもない)
無駄なタスク
(不要な会議、優先度の低いメール返信など)

このようにタスクを整理することで、本当に集中すべきタスクを見極めることができ、シングルタスクの効果を最大限に活かすことができます

タイマーを活用して一定時間だけ集中

「1つの作業に集中する」といっても、長時間同じことを続けるのは大変です。

そこでおすすめなのが、「時間を区切って作業する」 という方法です。

特に効果的なのが 「ポモドーロ・テクニック」。これは、

  1. 25分間、集中して作業する
  2. 5分間、休憩を取る
  3. このサイクルを4回繰り返したら、15〜30分の長めの休憩を取る

というシンプルな時間管理術です。

この方法を使うと、「25分だけなら頑張れる」と気軽に作業を始められ、集中力が途切れにくくなるというメリットがあります。

また、短時間ごとに休憩を挟むため、脳の疲れがたまりにくく、1日のパフォーマンスを維持しやすくなります。

スマホのタイマーなどを活用する方も多いですが、タスクに集中したいときには極力スマホを触るタイミングを減らしたほうがいいです。

そのため、ポモドーロ・テクニックを活用する際には専用のタイマーを利用することがおススメです。

通知をオフにして邪魔を排除する

シングルタスクを徹底するためには、通知を意図的にコントロールすることが重要です。具体的には、

  • 作業中はスマホの通知をオフにする(「おやすみモード」「集中モード」などを活用)
  • メールやチャットをチェックする時間を決める(たとえば「1時間ごとに確認する」など)
  • 作業に不要なアプリやタブを閉じる(SNSやニュースサイトの誘惑をなくす)

シングルタスクを実践するうえで、最も大きな障害のひとつが「通知」 です。

仕事に集中しようと思っても、スマホやパソコンの通知が頻繁に鳴ると、つい気になってしまいます。

通知が来るたびに注意がそがれると、本来のタスクに戻るまでに時間がかかり、作業効率が大きく低下します。

「通知をチェックするだけ」と思っていても、その後の作業のパフォーマンスに悪影響を及ぼすのです。

自分から「情報の流入」をコントロールすることで、より深い集中状態を作りやすくなります

仕事のスイッチを明確化する

シングルタスクを実践するうえで大切なのが、「今からこの作業に集中する」 というスイッチを入れることです。

いきなり仕事を始めると、頭がうまく切り替わらず、なんとなくダラダラしてしまうことがありますよね。

そうならないために、「仕事に入る前のルーチン」を決めておくと、スムーズに集中モードに移行できます。

仕事のスイッチを入れるための方法として、以下のような習慣が効果的です。

  • デスク周りを整える
  • 決まった音楽をかける(作業用BGMやホワイトノイズを流す)
  • ガムやタブレットを噛む

また、仕事が終わった後にも、「仕事を終えるスイッチ」を作ることで、プライベートとの切り替えがしやすくなります。

たとえば、「仕事が終わったらデスクを片付ける」「その日の振り返りをノートに書く」など、小さなルーチンを取り入れることで、仕事と休息のメリハリをつけることができます。

常に1つに「集中」する癖をつける

シングルタスクを習慣化するには、「仕事のときだけシングルタスクを意識する」のではなく、日常生活でも「1つのことに集中する癖」をつけることが重要 です。

普段からご飯を食べながらYouTubeをみたり、音楽を聴きながら本を読んだり……。

もちろん、楽しむためにこうした習慣を続けるのもアリですが、常に「ながら作業」をしていると、集中力が鍛えられず、いざ仕事でシングルタスクをしようとしても難しくなってしまいます

私自身も、ついドラマを見ながらスマホを触ったり、ご飯を食べながら動画を見たりしてしまいます。

でも、できるだけ意識的に「食事のときは食事だけ」「本を読むときは本だけ」と決めることで、集中力を鍛えられることを実感しています。

最初は難しく感じるかもしれませんが、少しずつ意識していくとよいでしょう。

シングルタスクを実践すると起こる仕事上の変化

シングルタスクを徹底することで、「今やるべきことは何か?」を常に考えられるようになります。

マルチタスクでは、目の前にあるタスクをとにかくこなすことに意識が向きがちですが、シングルタスクでは「何から手をつけるべきか?」という視点が必要になるためです。

また、シングルタスクを続けていると、集中力が徐々に鍛えられ、「仕事に没頭する感覚」を味わいやすくなります

これは「フロー状態」とも呼ばれ、一度その状態に入ると、時間を忘れて作業に没頭できるようになる感覚です。

シングルタスクは、単に「1つのことだけをやる」というシンプルな考え方ですが、その効果は絶大です。これは何も、仕事だけのことではありません。

このブログでは、常に「シンプル」を心がけることで意識や生活を変えるTIPSを紹介しています。

目の前のタスクに集中することは、結果的に仕事の仕方や生活全体に影響を与えることになるはずです。

まとめ

シングルタスクを実践すると、仕事のスピードが上がり、ミスが減り、ストレスも軽減される という大きなメリットがあります。

さらに、集中力が鍛えられ、タスクの優先順位を明確にできるようになるため、より戦略的に仕事を進める力も身についていきます。

  • 「目の前」のタスクに意識を集中する
  • タスクを細分化し「今やるべきこと」を明確化する
  • タスクの優先順位を決める
  • タイマーを活用して一定時間だけ集中
  • 通知をオフにして邪魔を排除する
  • 仕事のスイッチを明確化する
  • 常に1つに「集中」する癖をつける

最初は、「ついマルチタスクになってしまう…」と感じるかもしれません。しかし、シングルタスクの習慣を少しずつ取り入れることで、集中力が向上し、仕事の質が大きく変わっていくはずです。

ぜひ、今日から1つでも実践してみてください

mayu
フリーランス
横浜のワンルームでひとり暮らしをしながら、シンプルライフを実践中。
モノや情報に振り回されないシンプルな生活を目指し、日々の気づきや工夫をで発信しています。
元・モノに埋もれていた人間です。
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